Googleの口コミの依頼のしかた:サロンの頼み方と、Googleビジネスプロフィールの返信例文

Googleの口コミを依頼するときの基本は、来店した直後のお客様に、全員へ同じ言葉で頼み、書く手間を減らすことです。会計のときにひと言添えてQRコードを見せ、来店後のLINEでリンクを送ると、思い出してもらう機会が2回できます。一方で、割引や特典と引き換えに頼むことや、星5を条件にすることは、Googleのポリシーや消費者庁のステルスマーケティング規制との関係で避けるべきです。この記事では、頼む時期と言い方の文例、Googleビジネスプロフィールの口コミで店ができること、してよいこと・いけないことの表、状況別の返信例文、ポリシー違反と思う口コミへの対応を順に説明します。
Googleの口コミの依頼のしかた:頼む時期と言い方
口コミを書いてもらえるかどうかは、頼むタイミングと手間の少なさで変わります。施術の満足が新しいうちに、書く場所へすぐたどり着けるようにするのが基本です。依頼に使うリンクやQRコードと、オーナー確認については次の章で、頼むときに守ることはその次の章の表で説明します。
会計のとき:ひと言とQRコード
最も頼みやすいのは会計のときです。次回の予約を確かめたあとに、短く頼みます。カウンターに、Googleのヘルプの案内に沿って作った口コミのリクエスト用のQRコードを置いておくと、その場でスマートフォンを向けてもらえます。
本日はありがとうございました。もしよろしければ、Googleに今日のご感想をお寄せいただけると励みになります。こちらのQRコードから書けますので、お時間のあるときにどうぞ。
言い方で気をつけるのは、全員に同じ言葉で頼むことと、内容や星の数に触れないことです。「いい感じに書いてください」「星5でお願いします」といった言葉は使いません。QRコードの横に置くカードにも、特典の案内は入れないでおきます。
来店後の連絡:LINEのお礼にリンクを添える
会計のときに頼めなかった方や、その場では書かなかった方には、来店後のお礼の連絡でもう一度だけお願いします。来店した日の夜か翌日に、お礼の文章の最後へリンクを添えます。
○○様、本日はご来店ありがとうございました。仕上がりで気になる点があれば、このトークでいつでもご連絡ください。もしよろしければ、Googleにご感想をお寄せください。今後のサロンづくりの参考にいたします。(口コミのリンク)
お礼の連絡の書き方は、サロンのLINE配信 例文の「新規来店後のお礼」も参考になります。口コミのお願いは、同じ方に何度も送らないのが原則です。一度送った方を記録しておき、次の来店のときには送らないと決めておけば、しつこい印象を避けられます。
頼む流れの全体
ここまでの準備から返信までの流れを、次の図にまとめました。

頼むときは、満足していそうな方だけを選ばず、来店した方全員に同じように頼むことをおすすめします。厳しい内容の口コミが届くこともありますが、それも店の改善の材料になります。
Googleビジネスプロフィールの口コミで、店ができること
Googleビジネスプロフィールの口コミは、お客様がGoogleマップや検索の店の情報に書き込むものです。店の側ができることは、大きく分けて3つあります。口コミを書いてほしいと頼むこと、届いた口コミに返信すること、ポリシーに違反していると思う口コミを報告することです。口コミの文面を店が書き換えたり、消したりすることはできません。
Googleのヘルプによると、口コミに返信するには、ビジネスのオーナー確認を済ませておく必要があります。また、口コミを頼むためのリンクやQRコードを作って、お客様に共有できると案内されています。まだオーナー確認をしていない場合は、先に済ませておきましょう。
集客の経路の中での口コミの位置づけや、Googleマップ以外の経路との比べ方は、美容室の集客方法と集客経路の数え方で説明しています。この記事は、口コミの頼み方と返信の書き方に絞ります。個人サロンや自宅サロンで、Googleビジネスプロフィールをほかの無料の経路とどの順番で整えるかは、エステサロン・個人サロンの集客方法にまとめています。
してよいこと・いけないことの表
口コミを頼むときに守ることは、Googleのポリシーと、景品表示法のステルスマーケティング告示の2つから出てきます。この2つは決めている主体も対象も違うため、片方で問題がなくても、もう片方で問題になることがあります。次の表は、公式のページに書かれていることをもとに、サロンでよくある場面を整理したものです。
| 場面 | 判断 | 根拠 |
|---|---|---|
| 来店したお客様全員に、会計のときや来店後の連絡で「よろしければ口コミを」と頼む | してよい | Googleのヘルプは、口コミを頼むリンクやQRコードを共有する方法を案内している |
| 頼むときに「感じたことをそのまま」と添え、内容は指示しない | してよい | 消費者庁のQ&Aは、内容の指示がないかを判断の要素にしている |
| 口コミを書いた人に割引・次回クーポン・物を渡す | 避ける | Googleは「報酬に基づくクチコミと評価」を重く受け止め、違反した事業者に制限を課すことがあると案内している |
| 「星5で書いてくれたら割引」のように、評価や推奨の内容を条件にする | してはいけない | 消費者庁のQ&Aは、星5や推奨のコメントを条件にすると「事業者の表示」に当たり、広告であることを明らかにしなければ告示に違反するとしている |
| スタッフや家族に、お客様のふりをして書いてもらう | してはいけない | Googleのポリシーは、投稿は実際の体験に基づくものでなければならず、意図的な虚偽の投稿は違反としている |
| 低評価を書いた人に、割引などと引き換えに書き直しや削除を頼む | してはいけない | 上の「報酬に基づく」の考え方に当たる。感想を店に都合よく直すよう頼むと、消費者庁のQ&Aでは「事業者の表示」に当たると考えられるとされている |
| 口コミの中の、客観的な事実と違う部分だけ直してほしいと伝える | 慎重に行う | 消費者庁のQ&Aは、事実に反する部分の修正の依頼だけなら「事業者の表示」に当たらないとしている。感想には触れない |
割引と引き換えの口コミは、法律と規約で扱いが違う
表の3行目は、2つの扱いが分かれる場面です。消費者庁のステルスマーケティングに関するQ&Aは、サービスを使ったお客様に、予約サイトへの口コミの投稿を条件に割引する例を挙げています。内容の指示がなく、割引程度の対価であれば、通常は「事業者の表示」に当たらず、告示に違反しないと考えられるという説明です。
一方、Googleのヘルプは、事業者に関する虚偽の口コミや報酬に基づく口コミを重く受け止めると明記しています。虚偽のエンゲージメントに関するポリシーに違反したと判断されると、違反した口コミの削除に加えて、一定期間新しい口コミを受け取れない、既存の口コミが非公開になる、警告が表示されるといった制限を受けることがあります。つまり、法律の上で問題になりにくい場面でも、Googleの口コミでは避けたほうがよいということです。ホットペッパーなどのポータルの口コミにも、それぞれの規約があります。使っているサービスの規約を必ず確かめてください。
ステルスマーケティング告示で、店が気をつける点
消費者庁のQ&Aによると、告示の規制の対象は、広告を出す事業者(広告主)です。サロンの場合は店が対象になります。違反が認められると、消費者庁から措置命令(行政処分)を受けることがあり、違反のおそれがある段階でも指導の対象になります。また、従業員の投稿は、それだけで直ちに違反になるわけではありません。ただし、店の中での立場や目的によっては「事業者の表示」に当たると判断される場合があります。個別の場面の判断に迷うときは、消費者庁の窓口や専門家に相談してください。
状況別の返信例文
返信は、口コミを書いた本人だけでなく、これから店を選ぶ人も読みます。Googleのヘルプによると、返信は内容の審査を経て公開され、個人名ではなく企業からの返信として表示されます。審査の所要時間は通常10分以内で、最長で30日ほどかかる場合もあるとのことです。公開されると、口コミを書いたユーザーに通知が届き、ユーザーは返信を読んだあとで口コミを変更することもできます。
返信の文面は、次の型を自店の言葉に直して使ってください。どの場面でも、本人が書いていない来店日や施術の内容、ほかのお客様の話は書かないようにします。
高評価の口コミへの返信
○○様、ご来店と口コミをありがとうございます。カラーの色味を気に入っていただけたとのこと、担当もとても喜んでおります。色が落ち着いてきた頃に、またご相談ください。スタッフ一同お待ちしております。
口コミに書かれた施術や言葉を1つ拾うと、定型文ではないことが伝わります。毎回まったく同じ文にならないよう、拾う言葉を変えます。
低評価の口コミへの返信
○○様、ご来店いただきありがとうございました。待ち時間が長くなり、ご不快な思いをおかけしたこと、申し訳ございません。ご指摘を受けて、予約の間隔の取り方を見直しております。お気づきの点があれば、店舗まで直接お知らせいただけますと幸いです。
低評価の返信は、①来店へのお礼、②不快にさせたことへのおわび、③店として取る対応、④直接の連絡先、の順にすると落ち着いた文になります。言い訳や、お客様の側の非を指摘する書き方は避けます。返信を読んだお客様が口コミを変えることはありますが、書き直しを頼む文は入れません。
星だけの口コミへの返信
星だけの口コミには、返信しない店もあります。返信する場合は、短く書きます。
(高評価のとき)評価をいただきありがとうございます。またのご来店を心よりお待ちしております。
(低評価のとき)評価をいただきありがとうございます。ご満足いただけなかった点があれば、今後のために店舗までお聞かせいただけますと幸いです。
事実と違う内容への返信
「予約したのに席がなかった」と書かれていても予約の記録が見つからない、別の店と勘違いしているらしい、といった場面です。
○○様、口コミをありがとうございます。ご記載の内容について店内で確認いたしましたが、該当するご予約を見つけることができませんでした。お手数ですが、店舗までご連絡いただけますと、詳しくお調べいたします。
公開の場で記録の中身を示したり、相手を責めたりせず、確かめた結果と連絡先だけを書きます。事実と違う点を直してほしいと直接伝える場合も、感想の部分には触れないでください。
ポリシーに違反していると思う口コミへの対応
Googleのヘルプには、口コミがGoogleのコンテンツポリシーに違反していると思われる場合は、違反を報告できると書かれています。マップの投稿に関するポリシーは、意図的な虚偽の情報、話題に関係のない口コミ、中傷的な表現、個人攻撃などを違反の例に挙げています。報告するときは、ビジネスプロフィールのヘルプにある「不適切なクチコミを報告する」の手順に従ってください。
報告しても、口コミが必ず消えるわけではありません。消すかどうかを決めるのはGoogleで、報告をしたことで店が手を加えられるようになるわけでもありません。そのため、報告と並行して、上の例文のように落ち着いた返信を載せておくと、ほかの読み手に店の対応が伝わります。
自店のプロフィールに制限がかかった場合は、Googleから事業者にメールで通知があります。制限が誤りだと思うときは、ヘルプの案内に沿って再審査を請求できます。誹謗中傷など法的な対応を考える内容は、弁護士などの専門家に相談してください。
返信を続けるための店の決まり
返信は、思いついたときにまとめて書くより、確認する曜日と担当を決めたほうが続きます。たとえば「毎週月曜の開店前に店長が確認する」と決め、低評価の返信だけはスタッフと内容を共有してから出すようにします。
返信の前に、次の点を確かめておくと安心です。
- お客様の名前以外の個人の情報(来店日・施術の詳細・連絡先)を書いていない
- 低評価への返信で、言い訳やお客様の非の指摘をしていない
- 割引や特典を示して、書き直しや削除を頼んでいない
- 同じ文面の繰り返しになっていない
- 公開してから口コミが変わることがあると、スタッフに伝えている
口コミが集客にどれだけ役立っているかは、口コミの数だけでは分かりません。新規のお客様に来店のきっかけを聞き、「Googleマップ」と答えた人の数と再来の様子を記録すると、ほかの経路と比べられます。数え方はサロンの集客効果を測る方法で説明しています。
Leportoでできること
Leportoでは、口コミのお願いを添えられる連絡を、まとめて扱えるのが特徴です。予約の確定とリマインドは、LINEのトークへの自動送信に対応しています。来店後のお礼のメッセージもLINEで送れるので、その文の最後に口コミのリンクを添えられます。また、来店の周期などで相手を絞ったLINE配信も可能です。機能の詳しい内容はLINE配信の機能で紹介しています。
参考にした公的機関の資料
いずれも2026年10月18日に参照しました。
- 消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/faq/stealth_marketing/
よくある質問
口コミを書いてくれた人に、次回使えるクーポンを渡してもよいですか
消費者庁のQ&Aでは、内容を指示しない割引程度の対価であれば、通常はステルスマーケティング告示に違反しないと考えられるとされています。ただし、Googleは報酬に基づく口コミを重く受け止め、違反した事業者に制限を課すことがあると案内しています。Googleの口コミでは渡さないほうが安全です。
悪い口コミは削除できますか
店の側で口コミを削除することはできません。Googleのポリシーに違反していると思う場合は、ヘルプの手順に沿って報告できますが、消すかどうかはGoogleが判断します。違反に当たらない厳しい感想には、落ち着いた返信で店の対応を示すのが現実的です。
Googleの口コミを依頼するリンクやQRコードは、どこで用意できますか
Googleビジネスプロフィールのヘルプ「ユーザーからのクチコミを管理する」で、口コミを頼むためのリンクやQRコードを作って、お客様に共有する方法が案内されています。画面の名前や操作は変わることがあるため、用意するときはヘルプの最新の案内で確かめてください。
返信はいつまでにすればよいですか
Googleのヘルプに返信の期限は書かれていません。ただ、口コミを書いた方は返信の通知を受け取るため、時間が空きすぎないほうが伝わりやすくなります。確認する曜日を決めて、週に一度は目を通すようにすると続けやすいです。
スタッフが自分のアカウントで店の口コミを書いてもよいですか
Googleのポリシーは、投稿が実際の体験に基づくことを求めています。店で働く人が客として口コミを書くと、この考え方に合いません。また消費者庁のQ&Aでは、立場や目的によって従業員の投稿が「事業者の表示」に当たる場合があるとされています。書かないように店で決めておきましょう。
