LINE予約システムの作り方:チャット・フォーム・予約システム連携の3つの受け方と違い

受付の案内台に立てた吹き出しの画面のスマートフォンと、その前に並ぶ吹き出し・用紙・予約の枠の絵の 3 枚のカード

LINEで予約を受けるには、店の LINE 公式アカウントを用意し、次の 3 つのどれかの方法で受け付けます。トーク(チャット)でやり取りして受ける方法、予約フォームのリンクを置く方法、LINE とつながる予約システムで自動で受ける方法です。予約が少なく、1 件ずつ相談しながら決めたい店ならチャットで始められます。空き状況を見せて、営業時間の外も予約を確定させたい店は予約システムとの連携が向いています。LINE 公式アカウントの料金は、どの方法でも店の負担です。この記事では、LINE 予約システムの作り方として、3 つの違い、設定の手順、予約の入り口の置き方、リマインド、LINE 側の料金を順に整理します。

まず用意するもの:店の LINE 公式アカウント

LINE で予約を受けるときに使うのは、店主の個人の LINE ではなく、店の LINE 公式アカウントです。LINE 公式アカウントは、お客様に友だちに追加してもらい、トークやお知らせの配信でやり取りするための店舗向けのアカウントです。個人の LINE で予約を受けると、私用のトークと混ざり、スタッフと予約を共有することもできません。

LINE 公式アカウントは初期費用がかからず、月額 0 円のプランから始められます。ただし、お知らせの配信が多くなると有料のプランが必要です。料金の詳しい数え方は、後半の「LINE 側の料金」の節にまとめました。

LINE 公式アカウントの予約機能「LINE で予約」との関係

LINE 公式アカウントの予約機能として、LINE ヤフーには「LINE で予約」という名前の機能もあります。公式の紹介ページでは「LINEで予約(飲食店対象)」と書かれ、連携できる予約サービスとして飲食店向けのサービスが並んでいます(2026 年 10 月 18 日に確認)。美容室やサロンで LINE から予約を受ける場合は、この記事で説明する 3 つの方法で考えるのが現実的です。

3 つの方法の違い(比較表)

3 つの方法を、設定の手間、毎回の手間、間違いの起きやすさ、お客様が見る画面で比べると、次のようになります。

比べることチャットで受ける予約フォームのリンクを置く予約システムと連携する(自動受付)
お客様が見るもの店とのトーク画面フォームか予約ページ予約システムの予約ページ。空いている日時が並ぶ
予約が確定するとき店が返信して確定したときフォームなら店が確定の連絡をしたとき。予約ページなら送信した時点お客様が送信した時点
始めるまでの手間ほとんどないフォームを作り、リンクを置く予約システムの契約と、メニュー・スタッフ・枠の設定
毎回の手間日時の相談、空きの確認、台帳への書き写し確定の連絡、台帳への書き写し(フォームの場合)少ない。確認と例外の対応
間違いの起きやすさ聞き漏れ、書き写しの漏れ、返信の遅れの間に別の経路で枠が埋まる書き写しの漏れ、希望の日時がすでに埋まっている低い。ほかの予約経路とつながっていないと二重予約が起きる
営業時間の外返信するまで確定しないフォームなら確定しない確定できる
リマインド手で送る手で送るシステムによっては自動で送れる
費用LINE 公式アカウントの料金だけ同じく(フォームが無料の場合)LINE 公式アカウントの料金+予約システムの料金

この表の「予約フォーム」には、Googleフォームのような申し込みのフォームと、予約システムの予約ページの 2 種類があります。予約システムの予約ページのリンクを置くだけでも、空き状況の表示と即時の確定はできます。3 つ目の「連携」は、そこからさらに、予約の確認やリマインドを LINE のトークに送るところまでつなげる形です。

方法 1:チャットで予約を受ける

いちばん手軽なのは、LINE 公式アカウントのチャットで、お客様とやり取りして予約を決める方法です。準備はほとんど要らず、1 件ずつ相談しながら決められます。

設定の手順

  1. LINE 公式アカウントを開設し、プロフィールに店名、住所、営業時間を入れる
  2. 管理画面の応答の設定で、チャットで返信できる状態にする
  3. あいさつメッセージ(友だちに追加されたときに送られるメッセージ)に、予約の送り方を書く
  4. 予約の受付の時間と、返信までの目安を、プロフィールかあいさつメッセージに書く

お客様に送ってもらう内容の例文

聞き漏れを減らすには、お客様に送ってほしい内容を、あいさつメッセージで先に示しておきます。

ご予約は、このトークに次の内容をお送りください。
・お名前
・ご希望のメニュー
・ご希望の日時(第1・第2希望)
・担当の希望(なければ「なし」)
営業時間内に、確定のご連絡をお送りします。
ご連絡するまで、予約は確定していません。

確定のときは、日時・メニュー・担当・キャンセルの連絡方法を、1 通にまとめて返信します。

◯◯様、ご予約を承りました。
◯月◯日(◯)◯時から カット+カラー 担当◯◯
変更・キャンセルは、このトークでご連絡ください。

向いている店と、気をつけること

予約が 1 日に数件で、店主が施術の合間に返信できる店に向いています。気をつけたいのは、返信を待つ間に、電話やほかの予約サイトで同じ枠が埋まることです。確定の返信をする前に、必ず台帳やカレンダーで空きを確かめてください。

方法 2:予約フォームのリンクを置く

予約フォームか予約ページの URL を用意し、LINE のリッチメニューやプロフィールに置く方法です。お客様は、LINE の画面からボタンを押してフォームに進みます。

設定の手順

  1. 予約を受ける先を用意する(Googleフォームのような申し込みのフォームか、予約システムの予約ページ)
  2. LINE 公式アカウントの管理画面でリッチメニューを作り、「予約する」のボタンのリンク先に 1 の URL を設定する
  3. プロフィールにも、予約の URL を置く
  4. あいさつメッセージに、「ご予約はメニューの『予約する』から」と書く
  5. 自分のスマートフォンから試しに予約し、最後まで進めるかを確かめる

Googleフォームを使うときの注意

Googleフォームには、空き状況を表示したり、埋まった枠を自動で閉じたりする機能はありません。そのため、フォームの送信は「申し込み」として受け、店が空きを確かめてから確定の連絡をする形になります。フォームの説明に「送信の時点では予約は確定していません」と書いておくと、お客様との行き違いを防げます。予約の申し込みが増えて確定の連絡が負担になってきたら、空き状況を表示できる予約ページに切り替える時期です。

方法 3:予約システムと連携して自動で受ける

LINE 公式アカウントとつながる予約システムを使うと、お客様は空いている日時を見て、その場で予約を確定できます。店が返信しなくても予約が確定するので、営業時間の外や施術中の予約も取りこぼしにくくなります。

予約システムによっては、予約の確定、変更、前日のリマインドの連絡を、店の LINE 公式アカウントからお客様のトークに送れます。どの連絡を LINE で送れるか、メールで送るかは、システムごとに違います。

LINE公式アカウントと予約システムの役割の分け方

LINE公式アカウントと外部の予約システムを組み合わせるときは、受け持つ役割を分けて考えるとわかりやすくなります。LINE公式アカウントが受け持つのは、お客様が予約ページを開く「入り口」と、店からの「連絡」です。予約システムが受け持つのは、空いている枠の管理と、予約の記録をまとめておくことです。美容室やサロンで LINE から予約を受ける場合は、多くがこの組み合わせになります。

予約システムを選ぶときは、次の点を確かめてください。

  • LINE公式アカウントと連携でき、予約の確定やリマインドをトークに送れるか
  • 自動の連絡が、LINE の通数に数えられる送り方かどうか
  • LINE から入った予約と、電話やほかの予約サイトの予約を、1か所でまとめて管理できるか
  • LINE公式アカウントの料金とは別に、予約システムの料金がいくらかかるか

設定の手順

  1. LINE 公式アカウントと連携できる予約システムを選ぶ
  2. 予約システムの管理画面で、LINE 公式アカウントとの連携の設定をする(手順はシステムごとに違うので、各サービスのマニュアルで確かめる)
  3. メニュー、所要時間、スタッフ、営業時間、予約を受ける期間を設定する
  4. リッチメニューとプロフィールに、予約システムの予約ページのリンクを置く
  5. 試しに予約・変更・キャンセルをして、店とお客様の両方に連絡が届くかを確かめる

次の図は、上の設定の手順を 5 つの段階にまとめたものです。

LINE 公式アカウントと予約システムを連携して予約を自動で受ける 5 つの手順の図。連携できる予約システムを選び、管理画面で LINE 公式アカウントとの連携を設定し、メニュー・所要時間・スタッフ・営業時間・予約を受ける期間を設定し、リッチメニューとプロフィールに予約ページのリンクを置き、試しに予約・変更・キャンセルをして店とお客様の両方に連絡が届くかを確かめる。

気をつけること

電話や、ホットペッパービューティーのようなほかの予約サイトでも予約を受けている店は、すべての予約が同じ予約台帳に入るかを確かめてください。LINE からの予約だけが別の台帳に入ると、同じ時間にほかの経路の予約が入って二重予約になります。ホットペッパーの予約と自社の予約をまとめる流れは、ホットペッパーと自社予約を併用する方法で説明しています。

予約の入り口をどこに置くか

予約のボタンやリンクは、お客様が迷わず見つけられる場所に置きます。LINE ヤフーの公式のマニュアルでは、予約フォームのリンクを置く場所として、次のような機能が案内されています(「LINEで予約」のマニュアル、2026 年 10 月 18 日に確認)。

置く場所誰に見えるか向いている使い方
リッチメニュー友だちに追加した人のトーク画面の下「予約する」のボタンを常に出しておく。いちばん目に入る場所
プロフィール友だちに追加していない人も見られる友だちに追加する前に予約したい人の入り口
あいさつメッセージ友だちに追加した直後の人予約の方法を最初に伝える
応答メッセージ「予約」などの言葉を送ってきた人決まった言葉への自動の返信で予約のリンクを返す
メッセージ配信友だち全員、または絞り込んだ人空き枠のお知らせなどに予約のリンクを付ける
チャット問い合わせてきた人相談のあとに予約のリンクを送る

まずはリッチメニューとプロフィールの 2 か所に置くと、友だちとそうでない人の両方に予約の入り口を用意できます。メッセージ配信で送るお知らせの文面はサロンの LINE 配信の例文で、キャンセルで空いた枠を知らせる流れはキャンセル待ち・空き枠の連絡を参考にしてください。リッチメニューのボタンの名前は、「予約する」のように、押すと何が起きるかが分かる言葉にします。

リマインドの送り方

来店の前日にリマインドを送ると、日時の勘違いや予約の忘れを減らす助けになります。LINE で送る方法は 3 つあります。

送り方手間LINE の通数に数えられるか
チャットで 1 人ずつ送る前日に予約の一覧を見て、手で送る数えられない(チャットの送受信)
予約システムから自動で送る設定すれば自動システムの送り方による。システム側に確かめる
メッセージ配信で送る予約した人を絞り込んで配信する数えられる

LINE ヤフーの公式の料金ページでは、チャットの送受信や応答メッセージは通数に数えず、メッセージ配信(絞り込み配信・ステップ配信を含む)は数えると書かれています。予約システムからの自動の連絡は、システムが LINE にどの方式で送るかによって数えられるかどうかが変わります。お使いの予約システムで、リマインドが通数に入るかを確かめておくと、月の通数を見積もりやすくなります。

リマインドの文は、日時・メニュー・変更の連絡先を入れて短くまとめます。予約直後の確認や当日の連絡まで含めた時点ごとの文面は、予約リマインドの例文をご覧ください。

◯◯様、明日◯時のご予約をお待ちしております。
メニュー:カット+カラー
変更・キャンセルは、このトークでご連絡ください。

LINE 側の料金(店の負担)

LINE で予約を受けるときは、予約システムの料金とは別に、LINE 公式アカウントの料金がかかる場合があります。この料金は店が LINE ヤフーに支払うもので、予約システムの料金には含まれないのが一般的です。LINE ヤフーの公式の料金ページに載っているプランは、次のとおりです(2026 年 10 月 18 日に確認)。

プラン月額固定費無料メッセージ追加のメッセージ
コミュニケーションプラン0 円200 通送れない
ライトプラン5,000 円(税別)5,000 通送れない
スタンダードプラン15,000 円(税別)30,000 通送れる。公式ページの表示は「〜3 円/通(税別)」で、単価は配信数によって変わる

公式ページによると、開設したときはコミュニケーションプランになり、ほかのプランは開設後に変更します。プランによって使える機能に差はなく、違うのは無料で送れる通数と、追加のメッセージを送れるかどうかです。

通数は、「メッセージを送った回数 × 送った友だちの数」で数えます。チャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージは数えられません。

月の通数の見積もり方

月の通数は、次の式で見積もります。

月の通数 = 配信の回数 × 友だちの数 + 通数に数えられる自動の連絡の数

計算の例を示します(友だちの数と件数は、計算の流れを示すための仮の値です)。友だち 300 人に月 2 回お知らせを配信すると、600 通です。これはコミュニケーションプランの 200 通を超えるので、ライトプランが必要になります。予約システムからのリマインドが通数に数えられる場合は、月の予約件数の分も足して見積もります。

ほかに、チャットの履歴の保存期間などを広げる「チャット Pro オプション」(月 3,000 円・税別)もあります。料金や条件は変わることがあるので、使う前に公式の料金ページで最新の表記を確かめてください。

LINE だけにしないほうがよい理由

LINE を使っていないお客様や、LINE での予約に慣れていないお客様もいます。LINE の入り口を増やしても、電話やホームページからの予約も残しておくと、予約の取りこぼしを防げます。ホームページで予約を受ける設定の手順は、Web予約システムの始め方をご覧ください。LINE 以外の受付も含めて仕組みを選ぶなら予約システムの選び方が、スマートフォンだけで管理したいなら予約管理アプリの選び方が参考になります。

入り口が複数あっても、予約の台帳は 1 つにまとめてください。LINE、電話、ホットペッパービューティーなどの予約を別々に管理すると、二重予約や書き写しの漏れが起きやすくなります。

LINE とほかの予約をまとめて管理したいとき

LINE で予約を受けながら、ほかの経路の予約やカルテも 1 か所で管理したい店には、LINE と連携できる予約管理システムが選択肢に入ります。Leporto は、予約・顧客・カルテ(音声カルテを含む)・売上と集客の分析・LINE 連携を 1 つにまとめた、経営改善型の予約管理システムです。ホットペッパービューティー(サロンボード)の予約とまとめて管理することもできます。LINE 連携を使うと、予約の確定とリマインドを LINE のトークに自動で送れます。自動で送る手段は LINE とメールです。管理画面の「アナリティクス」では、来店のきっかけ別に新規客数と再来率を見られます。

Leporto では、お客様が店の LINE のトークで「予約」と送ると、予約サイトを開くボタンが返ってきます。お客様はそこからスタッフやメニューを選んで予約できます(表示はデモデータ。左はトーク画面を模したもの)。

お客様の画面 2 つ。左は LINE のトークで「予約」と送ると「下記リンクから予約してください」の文と「予約する」のボタンが返ってくるところ(LINE のトーク画面を模したデモ)。右は予約サイトで指名料つきのスタッフか「スタッフを指名しない」を選ぶ画面。デモデータ

Leporto の LINE 連携を使う場合も、LINE 公式アカウントは店で用意し、LINE 側の料金は店の負担です。LINE 連携でできることはLINE 予約の機能ページで、料金(税抜。ライト 月 5,000 円から)はプランごとの料金表で確かめられます。

よくある質問

LINE 公式アカウントだけで予約を受けられますか?

受けられます。チャットでやり取りして受ける方法と、予約フォームのリンクをリッチメニューやプロフィールに置く方法は、LINE 公式アカウントだけで始められます。空き状況の表示や即時の確定、自動のリマインドが必要になったら、予約システムとの連携を検討してください。

LINE で予約を受けると、お金はかかりますか?

LINE 公式アカウントは月額 0 円のコミュニケーションプランから始められます(無料メッセージは月 200 通)。お知らせの配信が多くなると、有料のプランが必要です。予約システムを使う場合は、その料金も別にかかります。

個人の LINE で予約を受けてもよいですか?

個人の LINE では、私用のトークと予約が混ざり、スタッフと予約を共有することもできません。店の予約には、店の LINE 公式アカウントを使うのがおすすめです。

チャットでの予約のやり取りは、通数に数えられますか?

LINE ヤフーの公式の料金ページでは、チャットの送受信は通数に数えられないと書かれています。メッセージ配信で送ったお知らせは数えられます。

「LINEで予約」の機能は美容室でも使えますか?

LINE ヤフーの公式の紹介ページでは、「LINEで予約」は「飲食店対象」と書かれています(2026 年 10 月 18 日に確認)。美容室やサロンでは、予約フォームのリンクを置く方法か、LINE と連携できる予約システムを使う方法で考えてください。